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1994-06-01
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9KB
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180 lines
===========================================================================
= パレット操作ツール PALCOMP.EXP =
= 1993/08/20 Ver 2.1 L11 =
= Copyright(C) 1993 by V.Suzuki =
===========================================================================
『PALCOMP』とは、PALETTE COMPRESSの略です。
○機能紹介
パレット操作ツール『PALCOMP.EXP』は、ペイントツール『TOWNS PAINT』やパレ
ット最適化ツール『Hyper SPOT』で作成した 256色画像(注1)の色落としを行い、
パレット(注2)を任意の開始番号からの任意の色数(もとの色より多くはなりません
けど(^_^;))に変換するツールです。また、16色データ重ね合わせモードを付加しま
したので、このオプションを指定して変換した画像に16色の画像を重ねることがで
きます。
Ver 2.1 では,マルチファイルのパレット共通化機能と対象ファイルのファイル
での指定が可能になりました.また,実行速度がかなり改善されています.
注1 :扱える入力データは、.TIFです。
扱える出力データは、.TIFです。
.TIFで PALCOMPを使用する場合、『パレット付き』でセーブして下さい。
パレット無し TIF を入力とする場合は,標準パレットを使用します.
注2 :パレットって何?っていう人は最後のおまけを見てね。
○開発の経緯
『Hyper SPOT』でパレットを最適化した画像は 256個全てのパレットを使ってし
まいます。すると、『この絵に何か字を入れたい』と思っても、空いているパレッ
トがないためにパレットにある色を使うか、そうでなければ字を入れることはでき
ませんでした。もし、画像を 240色程度にすることができれば、16色は画像で使っ
ていないわけですから、その空いたパレットを使って画像に影響を及ぼさずに字を
入れたりできるわけです。
また,いくつかの画像を合成してひとつの画像にしようとしたときに,それらの
画像が最適化されたパレットを持っていた場合,ひとつの画像のパレットのみが有
効で,無効となるパレットを持っていた画像が乱れてしまうということがありまし
た.この状況を回避するために,複数画像のパレット共通化機能を付加しました.
この機能を使用すると,指定したファイルの全てが共通のパレットを持つことにな
り,画像の重ね合わせ等を行っても画像が乱れることはありません.この機能のサ
ポートにより,対象ファイルがコマンドラインでは指定しきれない場合を考慮して,
Ver 2.1 では,ファイルに予め対象ファイル名を書いておいてそのファイルで指定
することができるようになりました.
○使用方法
RUN386 PALCOMP <option> <file1> <file2> ...
<option> : オプション
-B(-b) <number> : 使用開始パレット番号(デフォルト0)
-C(-c) <number> : 使用パレット数(デフォルト256)
-P(-p) : TOWNS PAINT用色予約(注3)
-S(-s) : 16色データ重ね合わせ用色予約
-M(-m) : 複数ファイル指定
-F(-f) <filename> : 対象ファイルを書いたファイルを指定
※空いたパレットにはTOWNS PAINTの標準パレットをセットします。
<filename> において拡張子省略時は.TIFを付加
複数ファイル指定(-M(-m))をした場合,元ファイルは拡張子が.ORGとなり
作成されたファイルが.TIFとなります..ORGのファイルが存在する場合,
PALCOMP.EXP は実行を停止します(元ファイルを壊す危険を避けるため).
複数ファイル指定を行う場合,.ORGのファイルは削除してから実行してく
ださい.
具体的な使用方法
1)一つのファイルに対して
1・パレット番号10番から100色使用したい
RUN386 PALCOMP -B 10 -C 100 <INPUT.TIF> <OUTPUT.TIF>
2・パレット番号100番から100色使用して、TOWNS PAINT用に色を予約したい
RUN386 PALCOMP -B 100 -C 100 -P <INPUT.TIF> <OUTPUT.TIF>
3・パレット番号100番から100色使用して、16色画像を重ね合わせたい
RUN386 PALCOMP -B 100 -C 100 -S <INPUT.TIF> <OUTPUT.TIF>
2)複数のファイルに対して
1・パレット番号10番から100色使用したい
RUN386 PALCOMP -B 10 -C 100 -M <INP1.TIF> <INP2.TIF> <INP3.TIF>
2・パレット番号100番から100色使用して、TOWNS PAINT用に色を予約したい
RUN386 PALCOMP -B 100 -C 100 -P -M <INP1.TIF> <INP2.TIF> <INP3.TIF>
3・パレット番号100番から100色使用して、16色画像を重ね合わせたい
対象ファイル指定は,ファイルから行いたい
RUN386 PALCOMP -B 100 -C 100 -S -M -F <INFILE.TXT>
=================================================
<INFILE.TXT>
3 ← 指定ファイル数
INP1.TIF ← 指定ファイル1
INP2.TIF ← 指定ファイル2
INP3.TIF ← 指定ファイル3
=================================================
注3:色予約については下のおまけを見てね。
○オプションについて
1・-B(使用開始パレット番号)は、0~ 255の範囲になります。
2・-C(使用パレット数)は、1~(256-使用開始パレット番号) になります。
3・-Bだけを指定した場合、使用色数は (256-使用開始パレット番号) に
なります。
4・TOWNS PAINTの色予約を指定しないと、TOWSN PAINTで読み込んだ場合に
メニューの色が崩れる事があります。
○対象ファイル指定ファイルの形式
1・複数ファイル指定でないとき
複数ファイル指定でないときは,入力ファイル・出力ファイルを指定します.
例)
=========================================
input.tif
output.tif
=========================================
2・複数ファイル指定(-M)のとき
複数ファイル指定のときは,入力ファイル数とそのファイル名を指定します.
例)
=========================================
3
input1.tif
input2.tif
input3.tif
=========================================
複数ファイル指定の場合のファイル数についてですが,複数ファイル指定のつ
もりだったのに(-M)オプションを忘れると,いきなりふたつめに上書きしてし
まうので,安全を期すためにファイル数指定を入れました.通常であれば,
『3.tifがオープンできない』と怒られて終わるでしょう.
○注意
・本プログラムの著作権は放棄しませんが、使用・再配布等は自由です。
・本プログラムを使用することによって生じた損害については保証しません。
・本プログラムに関して、保守等の義務は負いません。
=== NIFTY-Serve RHD03101 鈴木 智良 ===
=== おまけ ===
○パレットとは・・・
パレットって聞いたことありませんか?絵の具で絵を描くときに使いますよね。
FM-TOWNS が使うパレットも同じようなものです。 FM-TOWNS で 256色の画像を
表示する場合、 256色の『絵の具』を使っているのと同じことなのです。
FM-TOWNS の中には、絵の具のパレットみたいなものが入っています。そのパ
レットには0番から 255番までの番号がついています。パレットの中身は、
赤の値・緑の値・青の値が入っています。 『TOWNS PAINT』を使うとこの値は自
由に変更できます(絵の具を混ぜて好きな色を作るように)。赤・緑・青はそれ
ぞれ1バイト(8ビット)で表され(つまり0~ 255の 256階調)ます。従って、
表現できる色は256×256×256=16777216色になりますが、パレットは 256個なの
で、16777216色中の 256色ということになります。
(16777216色中の最適な 256色を選択するのが『Hyper SPOT』です(^_^))
FM-TOWNS で扱う 256色のデータは、ドットごとに赤・緑・青の値が入ってい
るのではなくて、このパレットの番号の並びなのです。今、1番のパレットが黒
としましょう。11111と1が並んでいたならば、 FM-TOWNS は黒黒黒黒黒と
5ドットを黒にします。
このような、色のインデックスのようなものをパレットといいます。
では、開始パレット番号とか使用パレット数ってなんでしょうか?さきほども
述べたように、パレットには0~ 255の番号がついています。もし画像でこの全
ての色を使用していた場合、自分で自由に使える色がなくなってしまいます。こ
れでは、画像を修正できません。そこで、0~ 255番の内のA番からB色を画像
で使って、あとは自分で使うためにとっておきたいということがあります。わか
りにくいと思いますので、具体例をあげると、 256色のうち16番から 240色
( 256番まで)を画像で使い、0~15番は自分で修正したり字を追加したりする
ためにとっておくとします。この場合0~15番は画像では使っていないわけです
から、開始パレット番号は16、使用パレット数は 240となります。
○色予約について
使用方法のところで『色予約』なるものが出てきましたのでここで説明します。
『TOWNS PAINT』 は、メニュー等に3色(白・灰色・黒)使用しています。この
3色は 256色のうちの3色なのですが、その番号のパレットが最適化されて白や
灰色や黒でなかった場合、メニューの色が変わってしまい、場合によっては全然
見えなくなってしまうこともあります。 『TOWNS PAINT』で使用している3色を
画像で使わないようにしてやれば、このような事態は回避できます。
これを『色予約』といいます。
『PALCOMP.EXP』では、もうひとつの色予約があります。 256色の『TOWNS PAINT』
で16色ファイルを読む事ができますが、このときに使われるパレットは決まって
いるので、そのパレットを 256画像で使わないようにしておけば 256色画像の上
に16色画像を重ねることができます。こちらは、16色の『色予約』を行います。